獣医師になるには

町中の動物病院や動物園や水族館などさまざまな動物フィールドで働く獣医師･『ＶＥＴ』になるにはどのような道を進めばよいのでしょうか。

VETになるには農林水産省の指定する獣医学科を設置している6年制大学を卒業して、獣医国家試験に合格しなければなりません。

4年制の大学や短大、専門学校を卒業しても獣医国家試験の受験資格を得るこはできませんから、獣医師への道はひらけません。

また、獣医としての技術はとても難しく、専門的な実習をえることがはじめてできますから、通信教育のような制度は認められていません。

社会人で働きながら、獣医師をめざそうと考える方もときにはおられますが現実的には難しいでしょう。6年制の獣医学科を受験して入学し、専門知識と技能を習得して国家試験を受験するわけですから、働きながらでは負担が大すぎますね。そういう方は、獣医師という選択よりも、動物看護師という選択しを考えられる方がよいでしょう。動物病院などで仕事をしたいのであれば、獣医師の補佐的役割を果たすような、動物看護師の資格であれば、4年制大学や短期大学や専門学校で勉強することで、動物看護に関する資格を得られるのです（動物看護師の資格は認定資格です）。

獣医師の現状の給与額は、月382,600円程度（平成25年度賃金基本統計調査）となっています。ただし年収であればこれにボーナスが更に加算されます。獣医の年間のボーナスは平均で773,800円です。残業を含んで給与を年収計算しますと、平均年収は5,535,400円なり、年収550万円を超える職業ということになります。

職種別の給与ランキングでは下記のとおり、13位となっています。そのような、高収入と職業安定のある職業となります。 

また、これらの給与ランキング上位にある職業の中では、残業が少ないという特徴があります。統計資料によると獣医師の時間外勤務は4時間程度。

医師が13時間、薬剤師が12時間、看護師が9時間、プログラマーが20時間ですから、比較すると随分時間外労働が少なく、肉体的に・精神的に無理の少ない職場であるということができるのではないでしょうか。